ランガナータンのコロン分類法について(メモ)


〜おことわり〜
この先に書いてあることは自分のメモのために残しておくもので、
内容の正確さは一切保証できません。
自分の英語力がつたないので勘違いして理解している可能性が多分にあります。


ちょっとした機会があってインドの図書館学の研究をされている方とお話しすることができた。
自分の英語力が不安で、その方のお話を間違って書いてしまうかもしれないので
名前は明かさないでおきますが、DRTCに所属している方です。


その方に聞いたコロン分類法について。

  • インドの図書館では、公共図書館も含め多くの図書館がコロン分類法を採用しており、インドではメジャーな分類法となっている。
  • その理由として、宗教などの分野において他の分類法だとインドのものを深く展開できない(されていない)ことが挙げられる。
  • コロン分類法の7版(現在一部の改訂が終了し公表されている)の完成は2010年。
  • コロン分類の改定を行っているのはサラダ・ランガナタン図書館学財団(←コレ激しく自信がない。)で、そのメンバーは8〜10人ほど。


以前読んだ文献では、コロン分類はインドのごく小数の大学図書館でのみ
利用されているというような記述があった一方で、
インドの図書館ではコロン分類が採用されていると書かれているWebサイトもあり、
実態が気になっていたのでお話が聞けたのは大きな収穫でした。
あと、コロン分類は改訂のたびに大きな変更があって実用とするのは難しいとする
論文もどこかで読んだ気がするのですが、これについてはうまく聞けませんでした。
(聞いてはみたのですが、うまく伝わったかどうかがわかりませんでした。)


コロン分類の欠点は、理解が難しいという点もありますが、分類記号が長くなりすぎて
ラベルに書ききれないので排架分類としては不適当だとする意見もあります。
これについては、これだけコンピュータカタロギングが進んだ現在、
主題へのアクセスポイントとして利用するために書誌データだけに記載する分類としては有効だと思うのです。
他の分類よりも資料の主題を詳しく表すことができるし、記号を合成するので
新しい学問領域にも対応できるのではと考えています。
う〜ん、なんとかコロン分類がもう少しメジャーにならないものかねぇ・・・
日本語の資料が少なすぎて難儀します。